場合によっては他人に不快感を与えてしまうわきがや多汗症。自分の臭いが気になるあまり、わきがではないのにそうだと思いこんでいる方も多いようです。日本人の10~15%がわきがであるといわれていますが、欧米人が70~90%であるのに対して非常に少ないため、体臭に慣れていない日本人はいっそう臭いが気になってしまうのです。 まずは自分が本当にわきがなのか、その程度はどうなのかを知るために、気になる方はクリニックで診療を受けてみましょう。
わきが手術の中で最も効果的で、唯一確実な方法が、直視下摘除法(剪除法)です。直視下摘除法は、わきが臭の元となっているアポクリン汗腺を執刀医の目でしっかりと確認しながら取り除いていく方法です。メスを入れるのはわきのしわに沿って3~4cm程度ですので、徐々に傷跡は目立たなくなっていきます。1~2週間は固定をしなくてはならず日常生活に影響を与えてしまいますが、その分確実な効果が得られます。このわきが手術法が最も効果的ではありますが、執刀するドクターにアポクリン汗腺を見分ける能力や確実に取り除く技術がなければ再発してしまう可能性があります。執刀医を選ぶ際にはしっかりとその実績を調べておきましょう。
汗をかいた時や、体調によって臭いが気になるという、わきが中度~軽度の方向けに利用されているのが、吸引法です。施術は、ワキの下を数ミリ程度切開し、そこに専用の極細カニューレを挿入します。そしてわきが臭の元となっているアポクリン汗腺を吸引していくという方法です。メスを使わず切開口も数ミリであるため、傷口はほとんど目立たなくなるはずです。しかし直視下でなければアポクリン汗腺が残ってしまう可能性ももちろんあるわけで、再発してしまう危険性が非常に高いといえるでしょう。吸引法によってアポクリン汗腺を除去できるのは、50%前後だといわれています。そのため、吸引法を採用しているクリニックは現在では少なくなっています。
メスを使わない多汗症治療として人気が高いのが、ボトックス注射です。ボトックスには、臭いの元となるアポクリン汗腺や、汗の元となるエクリン汗腺の働きを抑える効果があります。ワキの下に注射するだけで、臭いや汗を抑えることができるのです。重度のわきがの方にはボトックス注射では十分な効果は期待できませんが、なんとなく臭いが気になる方や、ワキや手足の多汗症で悩んでいる方にはぴったりの治療方法です。持続効果には個人差がありますがおよそ半年~1年程度です。繰り返し注射を行うことでアポクリン汗腺とエクリン汗腺の働きが徐々に弱まってきますので、持続効果が長くなったり、より効果を感じることができるでしょう。













